児雷也(じらいや)
今井洋之
嘉永五年に初演された河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)作の歌舞伎狂言「児雷也豪傑譚話(じらいやごうけつものがたり)」の主人公。
八世市川団十郎が演じて大評判となり、現在に至るまで老若男女を問わず人気を博している。肥後国豪族の遺児尾形周馬が、越後国妙番山の仙人から蝦蟇(が ま)の妖術を授かり、義賊の首領・児雷也となる。家門再興のため神出鬼没の活躍で悪人を誅し、やがて管領(かんれい)家から宥文(ゆるしぶみ)を受け、逆賊誅滅の決意を固める。
幕末に人口に膾灸した物語ではあるが、平成の世においても尚、勧善懲悪の美風は継承されるものである。
三番山笠を務めます西流では、昨今の時勢を鑑み、正義を体現した児雷也を題材にし広く市民の皆様に正義と勇気を思い起こして頂ければと存じます。
総務
古屋英満
昨今の時勢を慮るに、悪を誅する義賊・児雷也を題材とする事により、皆さんに正義と勇気を今一度思い起こして頂ければ幸いと存じます。今回、総務という名 誉な役目を務めさせていただいている立場として、皆さんの協力のもとに西流がより円滑に運べるよう、一生懸命頑張らせていただきます。